はじめに:
行楽シーズンを迎えて紅葉狩りを計画している方も多いと思います。
そこで 近江の紅葉の名所 をいくつかご紹介させていただきます。
一昨年(2002年)の秋 11月18日から3泊し 関東から来た友人と
一緒に琵琶湖一周の旅をしました。たまたま一昨年は猛暑の夏が過ぎてから急
に冷え込んだため まれにみる紅葉の当たり年でした。
1日目(11月18日):
琵琶湖の北西 マキノ町にマキノプリンスホテルがあります。
東京から車をとばして来た友人とここで夕方4時頃合流しました。
このホテルは琵琶湖に面した松林の中にあり 青い屋根で2階建ての落ち着い
た雰囲気に包まれています。部屋の壁は板張りで落ち着いた気分にさせてくれ
ます。

ホテルの前には琵琶湖が広がり 遠く
に竹生島が浮かんでいます。
このホテルは10年余り前に開業してお
り 私が何回か泊まったことがあるくら
いに 料金はお手ごろです。
このときはタウン情報誌で見つけたキャ
ンペーン価格で予約したため 一人1泊
2食付きで約1万円でした。
←ホテル付近から見た竹生島
(04年2月撮影)
あいにくホテルの写真は撮っていないので今回は紹介できません。
詳しくは
こちら(マキノプリンスホテルのホームページ) を見てください。
2日目(11月19日):
琵琶湖の周囲には湖岸道路が整備されています。
翌日は好天に恵まれ 秋の陽射しを受けながら琵琶湖を眺めつつ湖岸道路を走
りました。途中白髭神社で休憩し 南下することおよそ2時間で最初の紅葉狩
り場に着きました。西教寺(さいきょうじ)です。

参道も境内も鮮やかな紅葉に包まれてい
ました。
←西教寺の石段前
芭蕉の句碑
この寺は明智光秀を供養しています。
光秀の墓石の近くに芭蕉さんの句碑が建っています。光秀が貧しかったときに
客人をもてなした奥方にちなんだ句です。
月わびよ明智が妻のはなしせむ 芭蕉
西教寺は坂本の日吉大社から1キロ余り北にあります。日吉大社や坂本の石
畳の道も散策したいところですが 今回はパスして三井寺に向かいました。

三井寺も紅葉の盛りでした。
三井寺の紅葉は遠くから眺めてもきれい
ですが やはり紅葉の下をくぐり抜ける
のは気持ちがいいものです。
←三井寺の境内
惜しむらくは 三井寺のすぐ近くにあるお気に入りの蕎麦屋が定休日だったの
で 友人を案内できなかったことです。
(その蕎麦屋さんとは..内緒! いや いずれ稿を改めてご紹介します)

三井寺の次は さらに南下して石山寺
に行きました。
ここも紅葉が映えていて もう体全体が
赤く染まってしまった感じです。
←石山寺の入り口付近
石山寺の門前でお腹をふくらませた後 北東に進路をとりました。
瀬田の唐橋を渡り 再び琵琶湖沿いの湖岸道路を走り 鮎家の郷 で休憩。
遠方から来られたお客様に地元の土産品を少しでも多くお買い上げいただくよ
うにご案内するのが 地元ガイドの役目というものです。
この日の宿泊場所は (県立)近江富士花緑公園内のふるさと館です。
この公園は三上山のふもとにあり (県立)希望が丘公園 に連なっています。

希望が丘公園は 東西の端から端まで
歩くだけでも1時間以上かかるという広
さを誇っています。三上山も希望が丘公
園も私の家の裏庭みたいなものです。
実は この希望が丘公園は私が滋賀県に
貸している土地です.. という言葉を
真に受けてくれた人があります。
これは私の人徳の故でしょうか!?
希望が丘公園の西ゲート付近
←三上山ふもとの花緑公園
花緑公園のふるさと館
ふるさと館は県立ですから宿泊料は1泊3500円ほどのお手頃価格です。
宿泊棟は1階建てで和風庭園があり 檜風呂(共同風呂)でゆったりと汗を流
すことができます。ログハウスの貸しロッジもすぐ近くにあります。
三上山にはイノシシが住んでいるようですが このあたりでクマが歩いている
のを見かけたことはありません。
3日目(11月20日):
この日も絶好の観光日和でした。
余談ながら 観光に出かける前に 公園の近くにある私の別荘地と私の第一農
園に友人を案内しました。いずれも町営です。別荘地は4平米で永代使用料が
42万円。農園は30平米で年間1万円の貸し農園です。
(なお 野洲町は2004年10月1日から市に出世しました)
この日の主な目的地は湖東三山です。湖東三山とは 近江の東部 鈴鹿山脈
の西の麓にある天台宗の三つの名刹です。

湖東三山は南から百済寺 金剛輪寺
西明寺の順に並んでいます。
最初に百済寺に寄りました。このお寺は
石をふんだんに使った庭園が見事です。
←百斉寺(ひゃくさいじ)
西明寺(さいみょうじ)
金剛輪寺は次の機会に回し 西明寺に行きました。西明寺の参道の下には名神
高速が横切っています。西明寺の参道は緩やかで長い階段が続いています。参道
は赤や黄の紅葉で覆われていました。
湖東三山の次には近江の酒の老舗
藤居本家 に寄りました。
このお酒屋さんについては色々紹介したいことがありますが 今回は駆け足で通
り抜けます。もっとも 当日はここでゆっくりしてしまったため 次の予定地だ
った安土城址をパスすることにしました。信長が築いてすぐに焼失した城跡です。
小高い山の上の天守閣跡まで15分位で登れます。最近発掘が進み 当時の全容
が明らかになりつつあります
安土城址を横目に見ながら近江八幡市に向かいました。近江八幡は城下町で古
い町並みが残っており ゆったりした雰囲気が漂っています。

いくつか案内したい所があったのですが
夕闇が迫ってきたため 八幡堀を少し歩く
だけにしました。
←八幡堀
この日の宿泊は近江八幡休暇村です。ここは最近温泉が出るようになりました。
宿舎からは静かな琵琶湖を見下ろすことができます。
宿泊料は通常1泊2食で9000円位ですが ここもタウン情報誌で見つけたキ
ャンペーン価格で申し込み 7000円ほどで済みました。
あいにく休暇村の写真は撮っていないので今回は紹介できません。
詳しくは
こちら(近江八幡休暇村のホームページ) を見てください。
4日目(11月21日):
明けて4日目の朝 休暇村で解散しました。友人は彦根ICから高速に入り
東京に向かいました。
おわりに:
今回は幸いにも好天の下で素晴らしい紅葉を楽しむことができました。
土地の人の話では 十数年振りに見栄えのする年だったそうです。
私は滋賀に20年住んでいますが 初めてゆっくりと滋賀を見て回り 滋賀も
なかなかきれいな土地なんだな と感動しました。
3泊4日の旅は 昼食代 拝観料 アルコール代を含め 一人3万円でした。
(散策:2002年11月19−20日)
(脱稿:2004年11月6日)
この稿のトップへ 報告書メニューへ トップページへ